蔵の多い古い街の中に出現した不思議な建築。
まわりの建築に違和感なく溶け込んでいるが、どこか新しい。
劇場の大きなヴォリュームが分割されて、大きさも、色、形などが周囲の蔵づくりの街に無理なく調和している。
ほどよい中庭。図書館と劇場に挟まれて台形をしている。
図書館は白く、劇場は黒い。全て蔵づくりのような雰囲気だ。
それにしても、この自由な窓の配置はどう考えたらいいのか。
いったい、構造はどうなっているのだろうか。
図書館の内部はあくまでも白く、明るい。
いったい、構造はどうなっているのだろう。
じつは、このあと、工事中のビデオを見て、驚いた。
なんと、この建築、鉄板で出来ているのだ。
リブ付きの2階分の鉄板を、工場から運び、現場ではそれを立ち上げ、繋いでいったものだ。実にシンプルな構造だった。これで、自由な窓の理由が判明した。白壁のような外壁は鉄板に塗装したものだった。
建築における鉄材の可能性に新しい局面を切り開いた意欲的な作品だ。
日本建築学会賞:作品賞受賞
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かんてつ (木曜日, 04 9月 2014 09:29)
リフレッシュさせていただいてます。
構造を担うような梁、柱が見えせんが、鉄パネルでもってるんでしょうか?
古いながらも新鮮、窓の不規則配置は和み感もかもし出しているようです。