普通の町並に成金御殿が出現、社会主義のベトナムでも、こんな成金が生れる自由があるらしい。
商店、オフィス、住宅が混在した町並。
ハノイのメインストリートの町並。窓のデザインにそれぞれ趣向を凝らしている様子が興味深い。フランス趣味、中華趣味が渾然と交じり合っている。
狭い間口に自己主張を凝らした町並を作っている。個人の旺盛な生活力を感じさせる。ベトナムの町を見ていると、大企業や国家ではなく、個人の逞しい活力が窓辺にみなぎっているのが感じられる。ベトナムは確かにまだ貧しい。いかし、いまのベトナムの力強さ、面白さがここによく現れている。
さまざまなアーチがデザインに使われている。フランス建築からの影響にちがいない。
若者は今はオートバイに夢中だが、次ぎに欲しいものは?とたずねると「iphon」と返ってきた。ホーチミンでガイドをしてくれた若者は、翌日の水上人形劇の予約を車中からiphonでとってくれた。
急速な電化、IT化のせいで、街のなかにはどこでも電線がクモの巣のように張り巡らされている。修理も大変だろうなあ。
フエの旧市街の中に、ひっそりと残されていた古い住宅。どこか沖縄の住宅に似ていないだろうか。
ホテルの目の前にある迎賓館。華やかな植民地時代の建築。アールヌーボーのような庇。歩道にネットを張ってバドミントンを楽しんでいる。朝の運動らしい。ひとしきり楽しむと、ネットをたたんで帰っていった。(ハノイ)
公園の東屋。なかなか手の込んだものだが、すこし破損しているのがもったいない。(ハノイ)
ベトナムではどこも変わらぬオートバイの氾濫。当初はホンダしかなかったので、オートバイのことを「ホンダ」という。のちにスズキが進出すると「スズキのホンダ」と呼んだそうだ。なお、僞のホンダを「ヘンダ」という。ベトナム人はなかなかユーモアのセンスもある。
奥さんをのせ、子どもをのせ、4人、5人乗りも珍しくない。あまりにも暑いので、夕刻になると街をグルグルまわって涼をとる。交通量が増えるわけだ。
なんといっても樹がえらい。街路樹はどこへいってものびのびと枝を張り巡らしている。建築のじゃまだといって樹を切るようなことはしない。じゃまなら建築を切る。それがベトナム流。
街の樹は大切にされている。いたる所に巨木がゆうゆうと大きな枝を広げている。日本の街路樹はちまちまと切られ続けてかわいそうだ。
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